【Book】世界一やさしい問題解決の授業

渡辺健介 著、
ダイヤモンド社 刊、
マッキンゼー流問題解決方法を中高生でも分かるように解説。
http://www.amazon.co.jp/dp/4478000492


 複雑な問題、時間や人手のかかる大きな問題は、直感で解くのは困難である。
 問題の理解、原因の特定、打ち手の決定、実行という手順を一つ一つ進めていく必要がある。
 特に、問題に関する現状認識と真の原因の追究は、いろいろなツールを活用しなければ効率よく行うことはできない。


 本書では問題解決方法について、「ライブの成功」「高価な買い物」といった中高生にも身近な問題を題材に分かりやすく解説している。


 問題解決の基本を学んだり、他人に説明する用途にも便利な一冊である。


・分解の木
 課題を細分化したり、アイデアを広げたりするのに使用。
 大本の課題やアイデアを、数段階にわたり細分化していく。


・はい、いいえの木
 原因分析、対策検討のために使用。
 想定される原因や事象に対応する質問を並べ、次々に検証することで、真の原因を追求する。


・課題分析シート
 問題解決に必要な情報や作業を整理するために使用。
 課題、仮説、根拠、分析・作業、情報源を一覧表にまとめ、課題解決のための仮説を検証するにはどのような作業が必要かを整理する。


・仮説の木
 前提条件や根拠から結論を導くために使用。
 与えられた前提条件や得られた根拠から、結論を導く道筋を整理する。


・「良い点、悪い点」リスト
 比較的少ない選択肢から選ぶ場合に使用。
 選択肢の良い点、悪い点の特徴を洗い出し、リスト化して比較する。


・「評価軸×評価」リスト
 多数の選択肢から選ぶ場合に使用。
 選択肢を比較するための評価軸と、各評価軸の重要度を定める。
 次に、各評価軸でみた際の選択肢の評価を点数化し、マトリックス化する。
 最後に、それらの総合評価で選択肢の優劣を決める。


世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく

世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく