【Book】フレフレ少女
よしづきくみち 著、橋本裕志・渡辺謙作 原作、
集英社 刊、
文学少女は何故応援団長になったのか。
櫻木高校二年・百山桃子は、乙女小説を読んでばかりいる真面目でお堅いと評判の少女だったが、密かに小説のような恋愛に憧れていた。
ある時、プロのスカウトも注目する野球部期待の新入生・大嶋秀樹にボールをぶつけられたのをきっかけに恋に目覚め、少しでも近づくきっかけをつかもうと行動を起こす。
しかし、野球部マネージャーは人手余り、ソフトボール部は運動音痴のため門前払い、チアリーディング部は自分らの大会専門で応援活動はおこなっていないということだった。
最後にたどりついたのが「応援団」だが、部員一人で廃部寸前。そこで、他のクラブからはみ出た部員を集め、応援に必要な最低人員5人の体裁を整える。
満を持して野球部と大嶋秀樹の応援を行おうとするが、応援の作法も実力もなく、野球部からも対戦校の応援団からもあきれられてしまう。当然、百山桃子の想いは大嶋秀樹に届くはずもなかった。
自らの中途半端さと未熟さを認識した百山桃子は、まともな応援団になるために、基本から学ぼうと決意するのだった。
橋本裕志・監督、渡辺謙作・脚本で10月公開予定の同名映画の先行漫画化作品。
主要ストーリーや登場人物は映画と同様だが、著者らしい味付けの作品に仕上がっている。
■著者情報
よしづきくみち - Wikipedia
つちのこ準星群
※よしづきくみちさんウェブサイト。
■書誌情報
フレフレ少女 第1巻（2008.08.04/2008.08.09）
※以下、続刊予定。
■装丁
田熊樹美（フライハイト）
