【Book】ミスミソウ

押切蓮介 著、
ぶんか社 刊、
可憐な少女を狂気へといざなうもの。


 父の転勤のため、東京から過疎の進む地方の町に引っ越した野咲春花。転校した大津間中学校は、廃校間際で閉鎖的な雰囲気が漂い、クラスの中心人物・小黒妙子とその取り巻きは、部外者を拒絶するように執拗ないじめを繰り返すのだった。
 クラスで唯一の理解者・相場晄は、厳冬に耐え雪を割り小さな花を咲かすミスミソウに例えて野咲春花を力づける。
 しかし嫌がらせはエスカレートし、ついには野崎家への放火へと至る。父母を失い瀕死の重傷を負った妹を目にしたとき、野咲春花は静かに復讐を決意する。

 これまでギャグ作品を手がけてきた著者によるシリアス作品。いじめ生徒の陰鬱な笑みや、主人公の狂気と静寂の表情の対比が、迫力に満ちている。


※第2巻のアマゾン商品紹介ページに、著者からのメッセージイラスト画像が登録されている。


■著者情報
押切蓮介 - Wikipedia
押切蓮介 - はてな
カイキドロップ
※著者のウェブサイト。


■作品情報
ミスミソウ - Wikipedia
ミスミソウ - はてな


■書誌情報
ミスミソウ 第1巻(2008.03.17/2008.03.20)
ミスミソウ 第2巻(2008.03.17/2008.03.20)
※以下、続刊予定。


■付録情報
・第2巻に、書き下ろしキャラクターファイルが付属。
・第2巻に、書き下ろし第0話として野咲一家が引っ越しを行う際の話を収録。
を収録。


■装丁
Tomonori Yuhki

ミスミソウ 【三角草】 (1) (ぶんか社コミックス)

ミスミソウ 【三角草】 (1) (ぶんか社コミックス)

ミスミソウ 【三角草】 (2) (ぶんか社コミックス)

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