【Memo】メタバースフォーラム第3回研究会
9/19、「メタバースフォーラム第3回研究会」に参加してきました。
「メタバース(メタヴァース)」は、「スノウ・クラッシュ」(ニール・スティーヴンスン 著)で使用した仮想空間の名称で、SecondLife運営開始以降、アバター操作型仮想空間の一般名称として使われています。
以前からメタバース関連に興味があり、仕事上の関係も高まってきたため情報収集していましたが、丁度友人からの誘いがあり参加の機会に恵まれました。
■内容
10:20 開会の挨拶
※参加せず。
10:30 基調講演1「メディアとデジタルコンテンツ」
※参加せず。
11:00 基調講演2「ソーシャルテレビ、ソーシャルゲームとメタバースの未来」
※参加せず。
11:40 講演1「メタバースの現状と海外の動向」
※参加せず。
12:10 昼休み
13:00 基調講演3「メタバースの未来とビジネス展開」
・IBMでは社内会議にメタバースを利用。
・電話会議・SameTime (IM) チャット会議である程度人数が多い場合は個人認識が困難になるため、仮想会議室に移動。
・3Dアバターにより発言行動などが可視化されるため、現実の集合会議に近い感覚を得られる。
・実ユーザが対面会議困難な遠隔地にいても良い。
・会議資料を仮想ホワイトボードで共有表示。
・会議資料とともに会議室をしばらく継続存在させておき、会議不参加の人があとから電子付箋で意見を貼付可能。
→非リアルタイムの議論へとつながる。
・現実の付箋とことなり、意見ログが取れる、自動集計ができるなどのメリット。
・アメリカ人は曖昧さ、事前ネゴ、感情論などを重視しないのではないかという意見があるがそれは誤り。電話では伝わらない部分をIMやメタバースで補う。
・IBMは「星条旗の皮を被った大阪商人」。儲からないことには手を出さない。そのIBMが社内利用し商品化している。だからメタバースはビジネスとして伸び代があるよ(注:発表者はIBM社員)。
・でも現在は安売りしてるから儲からないよ(悲哀)。
→コンサルさんが1日かけて1顧客い売り込み、売れれば御の字(でも赤字)。そのくらいのビジネス感。
・スマートビルディング、スマートシティの話(今、CMを流している件)。
・ICTでビル・街を丸ごとスマート化してパッケージ売りしたい。
・スマートプラネット。スマート化を進めて地球の困りごとを解消したい。
→技術者として興味深い絵図。
13:50 講演2「メタバースと公益性」
・オンラインマーケットはそれなりに拡大。
・社会・地球環境に対する公益性を持たせられないか。
・アイデアの羅列。
- エコポイントとメタバース
- ミラーニューロンとメタバース
→人まねをして同調する脳細胞機能。文化障壁の排除。
- 裁判制度とメタバース
→事前訓練
- 東海地震とメタバース
→シミュレーション
- 社会保障とメタバース
→メタバース保険、アバター保険
- グリーンITとメタバース
→床圧力発電のように、メタバース内でのなにかの行動が意識せず効果を及ぼす。
MMORPGに掛けるプレイヤーの情熱が発電に転換される、など。
14:10 講演3「メタバース活用の日々とテレビのソーシャルメディア化」
・「デジタルの根性」:全てSecondLife内収録のTV番組で1.5年続いた。
・低コスト実現。
・ゲストなどもアバター操作を以外に簡単にこなす。
・パブリックビューイング。事前収録番組をSL内でも放送。ユーザも集合して視聴。
・2ch実況版、Twitterのタグ実況のような感覚。
→「TVのことをTVで話す」ことを強く望む。
視聴者のレスポンスが他メディアに流れてしまっていることの危機感。
14:40 講演4「メディアとして見た仮想空間 〜メタバースを元気にする〜」
・以外に堅実成長なSecondLife。
・ネットゲーム/バーチャルワールドの世界市場でWoWに次いで2位。
・SL内で映画製作を行う「マシネマ」を助成したい。
・カンヌ映画祭にエントリー可能。独自賞金も用意。
15:10 休憩
15:30 パネル1「New Generation in Metaverse 〜進化する人々とテクノロジー〜」
・東京23区を再現した仮想空間「meet-me」。
・現実世界にあわせてあるので初心者でも往来しやすい。
・開発者の娘(小4)がTelで「従姉妹と渋谷に来ている。パパも来ない?」。
→現実には、娘:横浜、従姉妹:ブラジル、父:岡山。
・動画共有サイトの動画を仮想空間内の自室で友人と共に見る。
15:50 パネル2「「没入する仮想世界」から「この世界に開かれた多数の窓」へ」
・ユーザが自分で作成可能な仮想空間コミュニティ「splume」。
・「ペンギン村モデル」。多種族、ほのぼの雰囲気。
・仮想空間を自作可能。用意された空間に画像を貼るレベルから、メタセコイアでの空間自作まで。
・空間サーバとアバターサーバを分離。分散空間を接続。
16:10 パネル3「疲れない仮想生活コミュニティ ニコッとタウン」
・仮想生活に主眼を置いた「ニコッとタウン」。
・スマイルラボ(スクウェア・エニックス・グループ)とニフティが提携して運営。
・仮想生活に主眼。現実世界の写真の持ち込みを不可とするなど、「仮想生活」にこだわる。
・場所のワープ移動機能があるのに、バス停でバスを待って乗車・移動する。
・仮想と現実のバランス。24:00〜10:00はサービス停止。ネット廃人を作らず、現実と仮想の往来を目指す。
・SecondLife以降リアル志向アバターが主流だが、ユーザ愛着を醸成する「かわいい」アバターデザインに腐心。アニメ絵とも異なる風味。100レイヤーを持ち服装・アイテムカスタマイズ等の柔軟性を確保。
16:30 パネル「メタバースにおける、コンテンツ流通」
・メタバース内の自宅で動画・音楽を視聴した場合、現行だと公衆放送に相当してしまう。
・メタバース内で著作物を展示した場合、パースによる変形が改変にあたってしまう。
・複製権問題だけでなく、これらの問題もクリアする必要がある。
※Q&A
・メタバース間のアバター渡り歩きについて
- ユニバーサルアバターの概念。
- 但し服装・アイテム等のオブジェクトは権利関係も複雑になる。
→空間を持ち越せない?
- アバターについて、オープンスタンダード化が検討されている。
http://www-03.ibm.com/press/us/en/pressrelease/22428.wss
17:30 閉会の挨拶
■備考
・本催事のTwitterタグ
#MF3
・メタバース関連タグリスト
#metaverse #secondlife #virtualworld #OpenSIM
■余談
・友人、友人の友人を紹介してくれる。
・友人の友人、友人の友人の師匠と知人を紹介してくれる。
・たまたま会場で同窓生に遭遇。
・友人の友人の師匠と同窓生は知人だった。
・POMERA、キーボードの打ちやすさ・バッテリーの持ちの面で最強。
・POMERAで議事録を取りながらTwitterにポイントを放流。
・会場内の別ユーザの呟きが参考になる。講演を聴きながらブレインストーミングをしているようなもの。
・催事に参加ならまずタグを確認することが必須。