【Cinema】マイマイ新子と千年の魔法

片渕須直 監督、
高樹のぶ子 原作、
マッドハウス 制作、
千年の昔に思いをめぐらす少女のゆるやかな日常生活。


 昭和30年代の山口県防府市国衙に暮らす小学3年生の少女・青木新子は、祖父から聞かされた千年前の「周防の国」の話に想像を巡らせ、当時からあるといわれる水路や道に古人の姿を重ね、この地を訪れたとされる貴人の少女「諾子」を空想するのを楽しんでいる。
 緩やかな時間が流れる国衙の街に東京から赴任した医師の娘・島津貴伊子は田舎生活に馴染めず学級で浮いた存在となるが、好奇心旺盛な新子と付き合ううち次第に打ち解け、旧友達とも仲良くなっていくのだった。


 高樹のぶ子の自伝的小説「マイマイ新子」をアニメーション映画化した作品。
 昭和30年の空気と国衙の街の風景を丹念に描き、新子の空想として描かれる平安時代周防国の描写も秀逸。国衙遺跡を通じて表現される2つの時代の連続感は大層心地よいものでした。


 2009.11.21公開で配給は松竹ですが、興行成績が振るわず当初1ヶ月足らずでロードショー終了のところでした。
 しかし署名なども奏功して全国各地でほそぼそと上映継続中。
 私は2009.12.19に「ラピュタ阿佐ヶ谷」のアンコール上映にて視聴しました。関東圏では栃木で2010.01.08まで上映の他、ラピュタ阿佐ヶ谷にて2010.01.09〜01.29まで上映とのことです。


■作者情報
片渕須直 - Wikipedia
片渕須直 - はてな
高樹のぶ子 - Wikipedia
高樹のぶ子 - はてな


■作品情報
マイマイ新子と千年の魔法 - Wikipedia
マイマイ新子と千年の魔法 - はてな


■参考情報
マイマイ新子と千年の魔法」公式サイト
http://www.mai-mai.jp/index.html