【Book】電脳コイル THE COMICS

久世みずき 著、
磯光雄 原作、
現実と虚構が入り混じる空間で少女たちは友情を確かめ合う。
http://www.amazon.co.jp/dp/4091312659


 現在放映中のアニメ作品の漫画化作品。
 「ちゃお」2007年8月号に別冊付録として起こされた1編と、書き下ろし1編からなる。
 オリジナルの設定を生かしつつストーリーを大胆に再構成している。
 味付けは読者層に合わせているが、電脳メガネがある世界の面白さやヤサコとイサコの関係の変化、家族や友人との関係といったテーマは良く描かれている。


 電脳コイルの世界で一つ気になっているのが、作品内での「現実世界」と「電脳メガネ越しの世界」の関係です。
 説明では、電脳メガネは子供達の間で流行しているウェアラブルコンピュータで、現実の街並みにバーチャルな街並みが重なって見える、ということになっています。
 しかしどうも、「現実世界」が「第一レベルの仮想空間」で、さらにもう一重仮想空間/アイテムを重ねているように感じてしまいます。