【Memo】Nippon2007(4日目)

 8/30〜9/3、パシフィコ横浜にて開催の第65回世界SF大会/第46回日本SF大会Nippon2007」4日目に参加して来ました。


■10:30 現地到着
 受付は昨日済んでいるので起床時間を遅めに設定したら、二度寝してしまいました。
 平日でぜんまいを使い切っている上に昨日アルコールが入ったので....


■10:30 日本特撮の映像快感 映像がSFを語りだす。
 池田憲章氏による、東宝特撮映画を中心とした映像の解説。
 「海底軍艦」の轟天号発進からムー帝国攻撃に至るシーケンスや、「宇宙大戦争」の光線兵器の描写、「怪獣大戦争」でゴジララドンを吸引し宇宙へと垂直上昇するX星人の円盤の飛行描写など、今見ても新鮮な驚きを感じる。


■12:00 ファンジンアレイ
 「漫画の手帖」の新刊を久しぶりに購入する。中綴じになり、本文文字が手書きでなくなっているのにショック。
 催しを見に行っているのか、出展者不在の机が目に付く。購入したいものがあり後で訪れたら店を畳んだあとだったりしたのもちょいと哀しかった。


■12:30 ブードゥーボード
 会議センター2Fのインフォメーションデスクそばに掲示板「ブゥードゥーボード」が設置されている。
 これは会場内で友人と遭遇・情報交換するためのシステムで、以下の運用を行っている。

・送信
 参加者一覧の相手の名前欄にピンを挿し、メッセージボックス(写真左)の相手の名前に対応する箇所にメッセージ用紙を入れる。
・受信
 自分の名前にピンがあったらピンをはずし、メッセージを取り出す。

 企画参加中は携帯電話が使えないことが多く、現地で連絡を取り合うには役に立つ面白いシステムである。
 さらにすばらしいのは、これが一つの出展企画として参加者によって運営されていることである。「時間新聞」や「シールコレクション」のように、大会運営を補助する企画が参加者によって運営されているのは、SF大会の良い点であると思う。


■12:40 地下駐車場
 ブードゥーボードに、地下駐車場に「The Most Famous Japanese Sci-Fi Vehicle」が置いてあるとの張り紙があったので行ってみた。
 おなじみの「TDF PO-1 ポインター」である(写真中)。
 最初に見たのは20年以上前だったと思うが、まだ現役で走っているのを知りうれしくなる。
 オーナーに話を聞けたが、補修を繰り返して維持しているとのこと。


■13:00 アニメと実写の差異 新作映画「真・女立喰列伝」を語りながら
 「真・女立喰列伝」の監督を務める押井守氏・神山健治氏が、アニメーション/映画製作時の差異について様々な角度から語る。
 両氏とも、実写作品の製作時のメリットとして、限られた時間に複数のカメラで映像を撮り、それを素材にして編集時に取捨選択していくことが可能であることをあげていた。
 もちろん実写であっても画面設計や演出設計は行うが、アニメの場合はそれを綿密に行い、作画されたものが唯一の素材になるからということ。「こういう雰囲気で数種類作画して、という指示で作画依頼したら、暴動が起こる」と冗談めかしておっしゃっていた。


■14:10 コミックマーケット協力企画6 コミックマーケット伝説
 移動時間のロスにより開始時間に10分程度遅れたため、満員御礼で入室できず。残念。
 プログラムガイドでは詳細な内容は書かれていなかったが、会場入り口にネタ一覧が掲示されていた。(写真右)
 出席できた方は幸せである。


■14:20 昼食
 予定が空いたので昼食。
 クイーンズスクエアのサブウェイにて。


■15:00 展示ホール
 展示ホールについて、昨日見られなかった箇所を見学。
 「ワールドコンの歴史&日本SF大会の歴史」では、過去の大会の様子の映像や、オープニング映像等を流していた。
 1975年・第14回日本SF大会・SHINCONにおける筒井康隆氏の八面六臂の活躍ぶりや、SF大会史上最小の参加者80名であった1973年・第12回日本SF大会・EZOCONのアットホームな雰囲気などを映像で確認することができた。
 コミックマーケット関連展示では、昨日に続き昔のカタログを読み返した。過去に出展した際のサークルカットを見つけて懐かしくなった。


■16:00 惑星の軌道実験
 NASA職員のインジ・ハイア氏による、太陽系の惑星とその軌道に関する初心者向けの説明。
 会場には子供も来ていたが、氏の平易な説明により星々への興味を持ったようだ。
 1ポイント知識、太陽は木星の1000倍・木星は地球の1000倍、は覚えておきたい。


■17:00 ハレ晴れユカイを踊ろう!
 「涼宮ハルヒの憂鬱」エンディングテーマの踊りを学び、集団で踊るという企画。
 移動途中に練習風景を覗く。
 運動量はかなりのものになりそうであった。


■17:15 セカンド・ライフ、その他の仮想世界
 セカンド・ライフをはじめとする3Dの仮想空間サービスが話題になっているが、本企画は、仮想空間での機能開発やマーケティングを生業とするCENTRIC社、METABIRDS社メンバによる、仮想空間の利用方法や発展に関する情報交換会であった。
 日本国内の一般ユーザのニーズやアイデアが活発に議論されたのは興味深い。
 個人的には、「ディザスタ・プレイ・システム」−空間全体イベントとして、台風・大地震・円盤の飛来とアブダクションなどを発生させる−という提案を行った。
 別の参加者の提案では、仮想空間独自のスポーツの考案−セカンド・ライフでのスカイサッカーのような−が興味深かった。



 疲れたのですぐ帰ろうとしたが、折角クイーンズスクエアランドマークタワーの商業区域に来ているのだからと、大規模書店・文具店について案内で所在を確認。有隣堂を訪れてから帰宅した。