【Book】預言者ピッピ

地下沢中也 著、
イーストプレス 刊、
万能預言機械はありうるか?
http://www.amazon.co.jp/dp/487257768X


 子供型ロボット・ピッピは、膨大な情報の入力を受けて自身予知を行うための預言コンピュータである。
 少年タミオは、ピッピを生み出した科学者の息子である。
 ピッピがより正確な予知を行うには、世の中のあらゆることを知る必要がある。そのため、タミオが生まれてからピッピはタミオと良く遊びに出かけ、タミオはピッピを兄のように、親友のように慕っていた。


 世界のあらゆる場所で起こる大地震を正確に予知し、多くの人命を救うピッピを見て、タミオは「ピッピが願えば、その通りになる」と理解する。そしてタミオは、


「逆上がりができるようになりたい」
「鳥のように飛びたい」


という夢をかなえるために、ピッピにそう願うように頼み、さらに、


「自分が死んでもずっと忘れないで」


と望む。


 1番目の望みは、ピッピの励ましとタミオの努力でかなえられた。
 2番目と3番目の望みは、予想外の形で実現することになる。
 そして、ピッピの果てしない進化が始まった。


 不定期刊の「COMIC CUE」掲載作品。第1話は1999年掲載である。
 現在、年刊ペースで刊行のため、次刊がいつ出るのか、非常に気になる。