【Book】知的ストレッチ入門 すいすい読める 書ける アイデアが出

日垣隆 著、
大和書房 刊、
知的生産力を向上させるさまざまな方法。
http://www.amazon.co.jp/dp/4479391495


 スポーツの世界では、ある時代に「最高度、これ以上は無理」と思われた記録が、次の時代には塗り替えられてきた。
 先端を行く者が、次々新記録を打ち立てるのは困難である。それは基準の無い道を不安なまま手探りですすむようなものだからである。
 しかし、次を行くものは、明確な目標を前にみながら、あと少しで手が届くと努力し、ついにそれを手に入れることができる。
 少し背伸びした「ストレッチ目標」を常に意識しながら行動することで、自分の実力を効率的に伸ばすことができる、。
 これを、知的生産活動にも応用しようというのが本書の趣旨である。


■知的ストレッチの3原則
1.アウトプットを前提としたインプット
2.先達の知恵を取り入れる
3.己を知る


■読む
・はじめは素直に読む。
・体験知との相乗効果で高速化。
・用途によって読み方を変える。
 →下調べは斜め読み。熟読するなら付箋を使う。


■構える
・鞄、机周り、書棚、書斎に徹底的にこだわる。
 →少々投資してでも最適な環境を作る。
・探しやすさ、取り出しやすさ、分類のしやすさを追求。


■考える
・知る、調べるが考えるの土台。
・使えるレファ本をストックする。
・メモは「常に、即座に、厳選して」。
・メモは「おもてのみに書く、キーワードと図で書く、一元管理する」
・分類整理は「安いシステム、長続きするシステム、迅速な検索、取捨選択基準はアウトプットするかどうかで」
・インタビュー/アンケートは設問にこだわる。


■創る
・仕事と趣味の差は「依頼と締め切りの有無」。
・アウトプットの本質は説得力。
・締め切り効果、監視効果が良質なアウトプットを生む。
・自分にしかできない仕事に注力してハイリターンを得る。
・自分にしかできない仕事をマニュアル化し他者に展開できるの人が最高価値。
・仕事のフィニッシュを数多く経験すべし。
 →部分にしかかかわらなければ、フィニッシュは味わえない。
・忙しいなか、仕事と遊びをさらに増やす。


■書く
・ブログ流行はジーパン型。終焉とともに日常として定着。
 →対:パンタロン型。終焉とともに恥ずかしくなり廃れる。
・日本人は昔から日記好き。


■疑う
・嘘を見抜くには力が要る。
・構造的な嘘を見抜く。
・疑いばかりが強くなると予防原則に陥る。


■決める
・迷うな、即決せよ。
・後回しにするな。
・行動管理に最適な手帳の条件。